コラム日和
知っておきたいマナー集
ペットのマナー
毎年9月20日から26日は動物愛護週間です。今月は大切な家族であるペットのマナーについてお話しします。
毛の抜けやすい時期は、知らず知らずのうちに服に付きやすいものです。食事の席やアレルギーの方に配慮して、お出かけの前はローラー型の粘着クリーナーなどで服の毛を取りましょう。
昨今では、犬もお散歩前は家でトイレを済ませましょう、という新ルールを耳にするようになりました。散歩中のふんの不始末は、軽犯罪法違反や廃棄物処理法違反に当たることも。飼い主の責任になりますので必ず持ち帰りましょう。尿についても水入れを携行し、跡に水をかけます。クエン酸やミョウバンなどの消臭成分を溶かしておくと臭いが軽減します。
散歩の際はリードを短く持って、急な飛び出しや飛びかかり、走行中の自転車などに絡まないよう気を付けましょう。
飼う側だけではなく、周りも心配りが必要です。犬に正面からいきなり近づく、上から無理に触る、大きな声や音を立てる、勝手に食べ物を与える、といった行為はNGです。自分や自分の子どもがされて嫌なことはしない、と考えると分かりやすいですよね。
迷子や盗難には、首輪の名札や標識、マイクロチップで備えましょう。災害時にも安心です。万が一の災害避難に備えて、ペット用のトイレグッズ、予防接種済み証明書の控え、慣れているペットフードなども準備しておきましょう。
地域猫やハトへの餌やりには賛否両論ありますが、トラブルを避けるためにも禁止されていない場所で、食べた跡やその周りのトイレの始末まで責任を持ちます。結果的に多くの猫の命を守るための不妊・去勢手術には、補助金交付を行っている地方自治体もあります。
私たち人間の友でもある動物たちを大切にしたいですね。
和文化講師●滝井ひかる
引用元「JA広報通信」