コラム日和
身近な草木 和ハーブ入門
春の七草 新年を祝う和ハーブ7種のレシピ
「セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ これぞ七草」
5・7・5・7・7のリズムで、子どもの頃は自然と七草たちの名前を覚えました。
実際のところ、現在の暦で1月上旬は若菜摘みにはまだ早く、旧暦1月7日(人日の節句)に当たる2月上旬ごろになってようやく、野にセリやハコベラの若葉がひょっこり顔を出してきます。
7種類の和ハーブを細かく刻んで炊きたてのおかゆに混ぜていただく「七草がゆ」は、ミネラルや食物繊維の補給の意味でも理にかなっていますが、今回はちょっと変化球。この時期になるとスーパーマーケットなどで手に入る「七草セット」を活用した「和ハーブ七種みぞれスープ」をご紹介します。1月7日の朝、年末年始の胃腸の疲れを癒やしつつ、無病息災と豊穣(ほうじょう)を願っていただきましょう。
和ハーブ七種みぞれスープ
材料(作りやすい分量)
- 七草セット(市販):1パック
- ダイコン(またはカブ):4分の1本(約200g)
- ショウガ:1かけ(約15g)
- かつおだし:400ml
- 塩:小さじ1
- しょうゆ:小さじ1
作り方
- ダイコン(またはカブ)とショウガをそれぞれすりおろす。
- かつおだしに1.を加えて火にかけ、塩としょうゆで味を調える。
- 2.に刻んだ七草セットを全て加え、ひと煮立ちさせて出来上がり。
七草セットがない場合は、ミツバやセリ、シュンギクなどの香味野菜で代用できます。焼いた餅や、刻んだユズの皮を加えるのもお勧めです。ぜひお試しください。
植物民俗研究家/和ハーブ協会副理事長●平川美鶴
引用元「JA広報通信」