コラム日和
知っておきたいマナー集
結婚祝いのマナー
6月といえばジューンブライド。結婚式が多い季節ですね。
結婚祝いは「祝儀袋」に入れて納めます。水引は紅白か金銀のほどけない結び切り。真結びや淡路結びを使います。ほどけて何度でも結べるちょう結びは使いません。表書きには氏名をフルネームで書き、裏の折り返しは下側が外で上になるよう折ります。「上を向いて歩こう」と覚えます。中包みには表に金額、裏に住所氏名を書きます。
祝儀袋はむき出しではなく、袱紗(ふくさ)や札入れ状の袱紗挟みに入れて持参します。濃い紫色の袱紗は慶弔どちらにも使えます。慶事には、上下左右に角が来るように袱紗を広げ、祝儀袋を置き、左の角を右へ、上の角を下に、下の角を上に、右の角を左へかぶせて包みます(右包み)。悲しみ事とは逆になるので気を付けましょう。渡すときには、袱紗を開いて祝儀袋を出したら、元通りに手早く畳み、袱紗を下に台のようにします。その上に祝儀袋を載せて、相手側に向きを変えて両手で差し出します。
最近は、かわいいデザインの祝儀袋がありますが、ごく親しい内輪の会やカジュアルなお祝いの場のみで使ってください。一方、豪華なら良い、というわけでもありません。額に合わない立派過ぎる祝儀袋は恥ずかしいものです。
包む額は、友人や同僚へのお祝いなら3万円~、家族や近い親族なら5万円~を目安に。自分が年上であれば額を多くするなど配慮します。割り切ることのできる偶数はタブーですが、近頃はペアを表す2万円、末広がりの8万円、も良いとされています。夫婦で出席する場合は偶数を避けて5万円か7万円~。子どもも出席する場合は、大人の半額から3分の1くらいを包み、祝儀袋に名前を書きます。
二人の新しい門出に「新札」を包むことを忘れずに。
和文化講師●滝井ひかる
引用元「JA広報通信」