コラム日和
永山久夫の健康万歳!

ナバナはビタミンCが豊富

季節の変わり目にはとかく体調を崩しがちです。それを防ぐために、日本人は季節を先取りする意味で、春だったら春に先駆けて芽を出したり、花を付ける若菜や野菜を食べて、体のコンディションを整えてきました。

その一つが、寒気が緩み始めるとスーパーなどに出回るナバナです。「菜の花」のことで、アブラナの若いつぼみを中心に摘んだものです。

ナバナはいかにも季節感を大切にする日本人らしい呼び方ですが、ほろ苦さの中にかすかな甘みがあって、春先の若野菜らしい独特のおいしさが楽しめます。

ナバナで驚くのはビタミンCの多さで、ホウレンソウの3倍以上も含まれているのです。ビタミンCというと、お肌の染みを防いだり、風邪からがんまで予防するビタミンとしても注目されていますが、体細胞の酸化、つまり老化を防いだり、ウイルスに対する免疫力を強化する働きまであるのです。

ストレスに弱い人は、ビタミンCが不足しているのかもしれません。ストレスを跳ね返すホルモンの生成には、ビタミンCが欠かせないからです。

もう一つは、ビタミンCをコンスタントに取っている人ほど不老長寿という研究もあり、ナバナは「人生100年時代」の理想食といっても良いでしょう。

春に増える紫外線の害から健康をガードするベータカロテンも豊富。さらに若返り作用のビタミンEや骨を丈夫にするカルシウムやビタミンKまで含まれています。

食べ方も簡単で、ゆでておひたしに。かつお節をかけるとタンパク質も一緒に取れて素朴なおいしさに。あえ物にしても美味。ほろっとした春先のほろ苦さがあり、軟らかい歯触りが春めいた気分にぴったりです。吸い物やスープに使うのも彩りが美しいです。

食文化史研究家・日本の長寿食研究家●永山久夫

引用元「JA広報通信」