コラム日和
おいしく食べて美しく

季節の変わり目の「揺らぎ肌」対策

季節の変わり目に吹き出物、かゆみ、乾燥などの不調を感じることはありませんか?一時的に不安定な状態になる肌のことを「揺らぎ肌」といいます。原因は、花粉、温度、湿度などの変化による肌のバリアー機能の低下です。一時的な不調ですので化粧品を変えなくても、食事を見直すことで改善が期待できます。
今回は、肌を健康に保ち、揺らぎ肌を改善する効果が期待できる、お薦めの栄養素三つをお伝えします。

1. タンパク質

肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などのタンパク質は、筋肉、皮膚などの材料となります。美しい肌を保つためには、タンパク質を毎食取るのが好ましいですが、過剰に取るのは控えましょう。取り過ぎた分は、尿中に排出されるため腎臓に負担をかけます。1食で手のひらサイズのタンパク質を取るようにしましょう。

2. 亜鉛

カキ、豚レバー、納豆、油揚げなどに含まれる亜鉛はタンパク質の合成や細胞の新陳代謝にも関わる栄養素です。亜鉛不足になると新陳代謝がスムーズに行われなくなり、肌荒れなどさまざまな肌トラブルの原因になります。みそ汁に油揚げを入れたり、朝ご飯に納豆を取り入れると良いでしょう。

3. ビタミンE

オリーブ油、ナッツ、ゴマなどに含まれるビタミンEは、抗炎症作用や抗酸化作用があり、肌荒れ改善、アンチエイジング効果が期待できます。また、血行を促進させる働きがある栄養素です。血行が促進されると体の隅々の細胞にまで栄養素と酸素が運搬されるため、新陳代謝もスムーズになり、揺らぎ肌を改善する効果が期待できるでしょう。間食にナッツを取り入れるのもお勧めです。
体や肌は、日々の食事から取る栄養素でつくられています。肌に良い食事と良質な睡眠を心がけて健康な肌をつくりましょう。

栄養士●吉田理江

引用元「JA広報通信」